ここ最近のx86仮想化のHWアシスト性能

VMwareが、MMUの仮想化をSW実装した場合と、ここ1年ぐらいのプロセッサのHW支援により実装した場合との性能比較レポートを出していました。これらのレポートから、最近のプロセッサの仮想化アシストは非常に高速であることが見て取れます。


Performance Evaluation of Intel EPT Hardware AssistではIntel Xeon 5500番台*1のEPT、Performance Evaluation of AMD RVI Hardware AssistではAMD Opteron 8000番台*2のRVI、それぞれに対してVMwareの十八番であるSPT(自社製)との性能比較をしていて、EPTとの比較レポートではSPTよりEPTのほうが48-600%の性能改善が、RVIとSPTとではRVIのほうが42-500%の性能改善あるとしています(ここではEPTとRVIの比較は条件が違うために意味がありません)。

またESX Monitor ModesはESX4.0(vSphere 4.0)がプロセッサの種類ごとに、命令セットとMMUの仮想化にHW支援/SW実装どちらをデフォルトとして使うか、つまりどのプロセッサからならHW支援を使ったほうが効率的かを示しています。この表からも昨今のプロセッサがいかに優秀であるかが見て取れます。


ちなみにVMwareはたびたび良いレポートを出すので目を通しておくと結構面白いです(VMware Resources - Technical Resources)。さすがに大手にして老舗といったところ。

*1:Nehalem。Core i7と同じ

*2:Shanghai。シャンハイ。