KVMをちょっと使ってみた雑感
Winの開発環境を作るために、Ubuntu Desktop 9.04(x64)の上に仮想マシンを立てるとする。VMwareで済ますのは非常に簡単なのだけれども、せっかくだから俺はこのKVMを試すぜ、という按配で少しやってみた。
結論としては、動作自体は極めて良好で不快感を覚えるような遅さもなく、仮想マシンマネージャー(virt-manager)という管理GUIの存在もあって、想像以上にとっつき安かったが、この仮想マシンマネージャーではUSBデバイスを仮想マシンに認識させる設定ができない。直接設定ファイルを編集すれば良いようだが、いろいろやろうとすると、まだ使いやすいとはいえそうにない。
以下は手順とかのメモ。
導入手順
ググれば日本語でいっぱいある*1。個人的には以下がわかりやすかった。記事は2009年2月のもの。
kvmを仮想マシンマネージャ(GUI)で動かす。荒削りだけど動作は軽快!
ホストとゲストのサポート状況
Guest Support Statusを見ておけば良さそう。kvmは64bitホストの方が対応するゲストが多い模様。
めも
仮想マシンマネージャーで設定したデフォルトのVMは、VNCデバイスのキーマッピング指定がen-usになっており、日本語キーボードとして動作しないので、VNCデバイスを再作成して、キーマッピング指定をjaないしはシステムから取得にするとよい。
ログが以下に吐かれる。
~/.virt-manager/virt-manager.log
仮想マシンマネージャーで設定されたVMは、以下にXMLファイルとして保存される。
/etc/libvirt/qemu/
KVMを使わなくなったら、Ubuntu Documentation > Community Documentation > KVMInstallation にしたがって削除すると良い。
最後に、VMware Workstationはここからダウンロードできる。
$sudo rpm -i --nodeps VMware-Workstation-6.5.2-156735.x86_64.rpm
#それにしても導入から削除まで、一貫して再起動がいらないあたりにLinuxのカーネルモジュールの柔軟性の高さがうかがい知れる。